スイフヨウ

(酔芙蓉)アオイ科の落葉低木

フヨウの仲間ながら、花の色が1日のうちに白から薄いピンクに、
夕方しぼんでしまう前には濃いピンクにと、まるでお酒を飲んだ
ように変わります。同じ木の中に白い花と、昨日の濃いピンクの
花が混じっています。初めてこの木を見た人は、皆首をかしげます。
住職はこの木が大好きで、境内に何本か植えています。普通の
芙蓉からひと月ほど遅れて、初秋に咲き始めます。

八重の花は一段と
華やかです


ムラサキシキブ

(紫式部) クマツズラ科の落葉低木

このきれいな紫の実は、夏に咲く小さなピンクの花の後にできます。
京都の紫式部記念館の庭にもたくさん植えられていました。夏の
終わりから秋にかけて長い間、つやつやとした丸い実をつけます。
年によっては鳥にほとんど食べられてしまいます。


シロシキブ

紫式部と同じ時期に真っ白の実を付けます。並べて植えてあるので
色違いの同じ木のようにみえますが、詳しい分類はわかりません。
(この名前はいまいちですね)紫式部と同じように長い間たのしませてくれます。


シロバナマンジュシャゲ

(白花曼珠沙華) 中国原産 ヒガンバナ科の多年草

赤い彼岸花は日本全国の田の畦など、どこでも見られますが、
白は珍しく、園芸用に作られたようです。檀家の方からいただ
きました。お客様も皆足を止めて行かれます。それにしてもこの
花の正確な花時計には毎年脱帽です。


キンモクセイ

(金木犀)木犀科の常緑小高木

夏の服を片づけたり、秋の服を出したりとばたばたしている頃、
突然この花の香りが風に乗って漂ってきます。ああ、秋が来たんだと実感する香りです。いつも正確に10月初旬に花開きます。私にとってなつかしい思い出も運んでくれます。長男が生まれた日もこの花の香りで満ちていました。晴れた日は風に乗って、曇って風のない夜は濃密な香りを境内に漂わせてくれます。

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